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劇王子出場作品『成長』終演しました。

これまた、間が空いてしまいましたが、劇王子出場作品『成長』、無事終演いたしました。ご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

残念ながら、決勝進出ならず。優勝は真臼ねづみさんでした。ぼくと同い年なので、嬉しくもあり、悔しくもあり。劇王Ⅹにコマを進められるので、ぜひがんばっていただきたいです。応援しております。

 

こういう場での作品のうんぬんは、もう負け惜しみにしかならないのですが、せっかくなので書いておこうと思います。

今回の作品『成長』は、戯曲のほとんどが「あー」だの、稚拙な単語などのみで構成されたものです。子どもがことばを覚えていく過程をなぞってみました。

この「劇王子」並びに母体となる「劇王」というイベントは、劇作家協会プロデュースのものです。となれば当然「戯曲」というものに重きを置かれるのだろうと(事実、最初に戯曲提出がありました)思い、「戯曲とは何か」というところにアプローチしてみよう、と思ったのが今回の動機でした。

稽古中から、いわゆるよくある演劇とは違う、ものすごくシビアで深い世界が今作でおこなった手法の中にはありました。今回注目したのは、言葉そのものがもつリズム。「あー」とか「ママ」とか「買って」とか。ことばそのものの持つリズムだけで、音楽のようなものをつくることができるのか、というのが今回の演出の課題でした。わずか10分(正確には8分程度の作品でした)で集中力も体力もヘトヘトになる今作。終演直後には外に倒れこんでおりました。

 

レースの結果としては正直ふるわないものになってしまいましたが、個人的にはとてもいい経験になったと思います。今回の手法から、ずっとやりたいと思っていた「プログレ演劇」の導入もできたし、「子ども」という次なるモチーフにも、ようやく手をかけることができたし。とにかく次に繋がる試みを行うことができました。

それにしても、10分というわずかな時間で、様々な作品が展開されました。10分とは到底思えない作品密度の濃さ。もっとこれくらいの尺の作品、みんなやったらいいのに。と思いました。

 

最後になりましたが、出場者の皆様、そして「劇王子」スタッフの皆様、おつかれさまでした。

出場させていただけて、ありがたかったです。

そしてなにより、『成長』に出演してくれた、芝原啓成くん、相羽広大くん、ありがとう。

二人は、11/4(日)の孤独部ワンマンライブ『ひとりぼっちショートケーキ』にも出演予定です。

『成長』とはまた違った二人を、お楽しみに。

それにしても、悔しい。

 

 

劇王子出場作品 『成長』

作・演出 | かしやましげみつ

 

出演

芝原啓成

相羽広大(劇団バッカスの水族館)

かしやましげみつ

 

2012.10.13@原ナビロフト「劇王子」Aブロック